■01 竹井 俊介 | ■02 佐々木 義則 |
■03 浅利 糾史 | ■04 水口 朋子 |
■05 水島 弘子 | ■06 白鳥 孝 |
■07 村田 光吉 | ■08 坂田 英幸 |
「IP LINKS」とは、会員の皆様にスポットを当て、簡単なアンケートに答えながら自己紹介をして戴くコーナーになります。
例えば、●私の愛用品 ●私のこだわり ●私の物語 ●私からのNEWS、など会員の皆様の顔が見える! そんなコーナーにしたいと思っています。
リレー形式で行いますので、知人がここに登場した時、次回はあなたの出番かも?
次回は 内村喜憲さん にLINKします。
次回は 坂田英幸さん にLINKします。
このたびカラオケ仲間 木心庵 水島さまよりご指名いただきました
CONDEHOUSE道央支店 白鳥 孝 です。インテリアプランナーの
資格は 元 上司の小野 悟さん(HIPA副会長)の資格取得が
社内報で掲載されていたのを見てあこがれていたのが15年ぐらい前の話で、
昨年 やっとの思いで自分もインテリアプランナーの資格を取ることができました。(JR札幌駅 ホーム内ロッテリアでの毎日の勉強が実った!!良い思い出です。)
さて、私の職種は家具メーカーの営業をやっておりますので、オーダーメイドも含めた家具プランを中心にしておりますが、インテリアプラン全般のプレゼンテーション資料作成、CAD図作成さらに施工管理やたまに家具取り付けもやっています。
そんな私ですが、ライフワークでもあり夢のお話をしたいと思います。
それは、カフェサロンとインテリアショップを掛け合わせた新業態を作ることです。
それも 銭函エリアに!!
そんな訳で、今回は銭函エリアのご案内をいたします。
札幌と小樽の中間地点にあり、JR銭函駅を起点にした半径10km圏内に、(画像1)
海 山 川の自然に恵まれたミニリゾートエリアです。(画像2)
だいたい10分で、サンセットビーチ 海遊び、サーフィン、つり、潮干狩り、(画像3)
小樽ゴルフクラブでゴルフ三昧 (画像4)
オーンズスキー場でスキー スノボ(画像5)
春香山で山登り、ホースランチで馬のりトレッキングetc(画像6)
交通手段として国道5号線、337号線のアクセス、さらに札樽自動車道の高速インターチェンジを利用すると札幌都心部から約30分の非常に便利な立地となっております。
歴史の話になると長くなりますが、北海道開拓府が札幌に建設される前、島 義勇判官が銭函に開拓使仮本府を置き、札幌に出向いていた場所。(今回のインテリアセミナーにつながる話!!)
石狩花畔までの長大な運河も存在し苫小牧までの延長計画もあったほどのアクセスポイントだったようです。(今も佐川運輸の拠点になっています。)
鮭番屋(後にニシン)が点在し、各家庭に銭を入れる箱があったという景気の良い、伝説的地名は日本の中にもあまり無い地名の由来では?・・・(画像7)
そんな銭函で、昨年 WAKISAKA工務店さんの2Fにゲストサロンを作らせていただき、オープニングパーティーをやりました。基本的には様々なイスを体感していただくため、約20種類程度のイスをセットしました。海が見えるロケーションは無条件に人の気持ちをリラックスさせてくれます。(画像8・9)
そんな中で様々なイスに座り1時間から2時間程度体感していただくコンセプトは、おおむね好評だったと思います。地元には本場ドイツ人の工場長がいる小樽ビールがあり。「おいしいビールやコーヒーを飲みながら、海を眺め、ゆっくりイスを体感していただく」
名付けて「THE CHAIRS SALON」。(画像10・11)
私個人としては 1つの空間に同じ種類のイスが何十本 何百本入っている空間に飽きてしまいました。(だんだんクローン人間に見えてきた・・)
究極的に様々なイス(100脚程度)が混在しているリラクゼーションスペースが理想です。
自然の風景が人の心を癒し、楽しませてくれるのは いろいろな種類、サイズの違う草花が生きるために絶妙に共生している究極のライブセッションだからではないかかと思います。人間が使うイスも形の好き嫌い、座りやすさなど千差万別でいいじゃないですか!(画像12)
そんな オリジナル空間コンセプトで共感していただける方 大募集です!!
10月のインテリアセミナー最終地点は銭函です。請うご期待!
ということで、次回のIP LINKS の登場は・・
いつも カラオケでお世話になっています・・・・
いつも笑顔が素敵な 住まいる工房 代表取締役 村田 光吉 さんの登場です・・
(株)河野銘木店・木心庵 水島です!
私のお仕事を簡単に・・・
銘木店?何屋さん??と思われる方も多いと思います。
簡単に平たく言うと・・・化粧として使える木材屋 とでも言いますか、一般的に言われる木材屋さんは、建築における下地(したじ)など影となる部分の木材屋さんで、銘木屋は床の間の床柱(とこばしら)や地板(じいた)など、目で見て楽しむ木材を扱う木材屋です。
でも、河野銘木店と言うよりは 木心庵(きしんあん)と言った方が一般の方には知られています。
木心庵では木材を展示・販売しています。勿論、建築関係の業者さんに限らず一般の方も自由に見学できます。クラフト用の小物から飲食店などのカウンター材まで豊富にあります。
興味のある方は脚を運んでみてください。
住宅建築から店舗建築・・・まあ建築と名の付く部分において、無垢材が使いたいとあらば相談にのり、見積りをして、晴れて決まれば納品まで一手に一人でこなします。お〜っと・・・製作は勿論「職人」がします。
材料販売・納品以外にも「よそではなかなか出来ない工事」もしています。
例えば!お茶室・純和風建築(和室や能舞台、日本舞踊の舞台)・社寺・そんで何故か??木のお風呂まで。とにかく、特殊なものしかしないので工事の依頼は少ないです。少なくていいんです!年に携われる件数は僅かですから。。。なので、工事が完了した時には「精魂尽き果て痩せ細ります」が・・・悲しいかな 痩せたままではいられない(泣)のが現状です。
そんなこんなが私の仕事・・・あっ。まだあった
木材を販売するにあたっての材料の調達。どのような調達方式かと言いますと・・・
雑木関係でいうと、旭川に銘木市場があります。
まず、そこで ずら〜〜〜〜っと並べられた原木(丸太)を下見します。
この時に買いたい丸太を選びます。何千本という丸太を見て歩きます。
一日中歩き回ります。ヘトヘトになります。が、「良いものを買うぞ!」という”欲”がそんなことを忘れさせます。
買いたい丸太に目星が付いたら購入価格を検討します。入札方式なので100円の違いで買えない事もあります。(価格は社長がニコニコしながら考えます。”欲”)
入札後結果連絡が入ります。(入札自体はまだ経験してません。代人に依頼しています。)
どれだけ落札できたか、またいくらの差で落とせなかったのか・・・ちょっと楽しい一時です。
落札した丸太は市場から木工場へ運ばれます。
木工場の製材機に乗せ、一回目のノコを何処に通すか!!ここが重要ポイントで この丸太を生かすも殺すも このノコにかかって来ます。
まず、表面の皮を落とし 一枚目、二枚目・・・この辺りは丸太の外側になるのでまだ巾の狭いものしか取れません。大体二枚目が取れた瞬間がワクワクします。
三枚目の顔が現れるから・・・無地のいい顔が出たら ホッ とします。
節やクサレが出たら ガッカリ です。
そんな、ハラハラ・ドキドキの繰り返しです。楽しい反面 結構体力を消耗します。
製材された材料は木工場から木心庵へ運ばれます。
運ばれてきた材料に割れ止めを塗り、桟積みをして乾燥へ・・・
乾燥は人工乾燥釜で約3ヵ月くらいかけて、じっくり・ゆっくり木に負担を掛けないように水分を抜きます。素材によっては半年以上天然乾燥をしてから人工乾燥釜へ・・・
この天然乾燥で出来上がりの違いが大きい樹種もあるんです。
釜から出た材料は今度は 戻し と言ってそのまま保管します。人工的に水分を抜いたと言っても木材内部にはまだ水分が残っています。この残っている水分を木材全体に馴染ませる。
これも大事な期間です。目安としては 人工乾燥と同じくらいの月日が必要です。
一般的な木材で耳にするのが、二泊三日の人工乾燥で出てきたら直ぐに加工する。???
それって、表面しか乾いていない。その乾いている部分を削っちゃう??
そしたら、生(なま)材と同じジャン。と思ってます。
ま〜、このご時勢 木材が頻繁に売れるわけでもなく、売れないのに在庫しておいてもしょうがない?
と言うのが現状で、注文を受けてから 真っ当な乾燥材を作るには 時間が必要。。。
注文が遅い上に納期が無い!!これは頭の痛い所・・・
そんな巷の現状の中で、ちゃんとした材料を販売する!これが、河野銘木店・木心庵の姿勢です。だからと言って、「頑固一徹」?かと言うとそうでもない。
リスクその他きちんと理解してもらい納得ずくでのお客さんに対しては、予算に見合った材料を販売する。節操が無い。と言えるかも(笑)
落ちが付いた所で、私のお仕事でした。
続いて紹介しますのは、HIPA若手のホープ白鳥さんです。
一昨年見事プランナー試験に合格されました。パチパチパチ(拍手)
一見、まじめで堅物で頑固そうに見えますが・・・
人は見掛けによらない!
とても気さくで楽しい方です。
日頃どんな仕事をしているのか、また、どんな趣味を持っているのかetc
ご自身に語っていただきたいと思います。
浅利さんから指名を受けました水口朋子です。ここ最近運動不足のため、浅利さんを見習ってトレーニングに励みたいと思っているところです。山登り、いいですね。浅利さんの若さの秘訣がわかりました。私は数年前まで趣味でマラソンをやっていたのですが、今度は山の自然の中を走るトレイルランニングにも挑戦したいなあと思いました。
さて私は今回、3年に一度開催される、とても珍しく面白いアートイベントを紹介したいと思っています。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」というイベントです。2000年から3年毎に開催され、今年夏3回目の開催となります。新潟県妻有地区の6市町村の地域活性化の契機を、国内外の現代アーティストの作品展示やパフォーマンスを中心とした芸術祭に求めようと、アートディレクターの北川フラム氏を中心とした組織で始められたイベントです。
一般的にアート鑑賞というと、アーティストの展覧会(美術館に展示されているものを見学する)というイメージが強く、場所性やそのアートの背景というものから、切り離されているものが多いように感じます。しかしこのイベントは、あくまでも地域との連携つながりが目的で現場で制作をするものが大半のため、単なる作品の展示にとどまらない意味深さを感じます。アーティストが地域に溶け込んで地元の人たちと一緒に創り上げたもの。とにかく見どころがたくさんありすぎます(すでに作品は通算何百という数)。
アーティストはジェームズタレルや草間やよいなど海外で活躍する人から大学のゼミ生まで、最近は有名建築家設計の拠点施設も増えてきています。新潟のちいさな地域の活性化という目的ですが、参加する人たちのジャンルが実に幅広く、また、その人たちがすべて地域の人々の協力の元であたたかく迎えられてその場で刺激を受けて作品を製作している点、そこがこのイベントの魅力です。
私のおすすめは、まず手塚貴晴+由比の「森の学校 キョロロ」(写真1)。冬の豪雪に埋もれることを想定した、コールテン鋼の外壁の建物です。中の展示はいずれも地元の植物や特産物の紹介といったどこの観光地にもありそうな用途が根本。ですが、ひとつひとつにアーティストの工夫が加わっていくだけで、いわゆる地域物産館的な匂いが全く無い本当に魅力的な施設になるのだなと感動させられます。そこででる湧き水の音を反響させた作品があったり、冬は建物を埋めてしまう雪を、アクリル製窓で断面を観察できるように工夫されていたり。。。
次は韓国のアーティストの作品(写真2)。建物丸ごと陶器。建物をその場所で成型して、直接覆い焼いてできた作品です。アーティストが何ヶ月もそこにいて、地元の人たちと一緒に火を守り、焼き上げた小屋です。とにかくかわいいです。訪れると、地元のおじいちゃんが、アーティストと火を囲んで飲み明かした思い出を語っていたりします。
次は、古い民家の中で行われたパフォーマンス時の風景(写真3)。芝居小屋と化した民家には、私たちのような見学客の他に、近所のあばあちゃんたちも見に来ています。地元の人もパフォーマンスに参加しています。それを普通に楽しむおばあちゃんたち。一緒に座って話をしたり、なんだか不思議な体験です。
次はオランダの新進気鋭MVRDVの設計した「まつだい雪国農耕文化村センター」(写真4)。建物は構造的にも面白いのでぜひ一見の価値ある施設です。中には地元の野菜をつかった料理専門の食堂(写真5)もあります。食堂は地元の人たちが自宅から撮った風景の写真を天井にディスプレイされ、鏡のテーブルに農村の風景が映し出されていました。廊下では、この集落の人たちの歓迎、呼びかけの声がスピーカーから流れていたりします。
あくまでもその場所だからこそできたアート作品(写真6、7)がいたるところに発見できます。数えきれないくらいの作品があるため、この場では、なかなか全部お伝えできないのが残念。。。
民家の庭に矢印があり、庭が開放されていて不思議なアート作品がおいてあったり、商店街の一軒がアーティストのパフォーマンスの会場になっていたり、田んぼの真ん中に何気なく作品がおいてあったり、スケールや種類は大小様々。地域のお年寄りが自然にそれを受け入れて、イベントに参加している姿にとても感動しました。今年は、新潟の震災後初の開催となるため、さらにイベントの意味も大きくなることと思います。地域の人々や風景とアートがすべて混ざり合った不思議な体験、ぜひ皆さんにもおすすめしたいです。詳しくは右記のホームページをご覧ください。http://www.echigo-tsumari.jp/
東京からのバス見学ツアーもありますし、興味のある方が多かったら、ツアーを組んで行ってもいいですよね。事前に案内マップを見て、イベント(お祭りなど)をチェックして行くのをお勧めします。
私が素晴らしいと感じるのは、このイベントの作品は決してアーティストの自己満足では終わっていないということです。地域の人々とのつながりが必ずあり、そこで生まれたもの。ですから地域の人も誇りを持って来訪者を案内しているように思えます。アート作品そのものはもちろん、人や自然のあたたかさを肌で感じられるお祭りです。このようなアーティストと地元の人々のような関係は、デザイナーと依頼主との関係に置き換えられると思います。やっぱり人と人のつながり、これが最終的にできたもの以上に重要なことなのではないかと感じます。
次回は、バリバリと仕事をしていらっしゃる、私が女性としてとても尊敬している水島弘子さんです。水島さんのパワーの源など、いろいろな話題を教えていただくのが楽しみです。
踊る一級建築士の佐々木さんから賛助会員の私へバトンが渡ってきて、驚いています。
佐々木さんの趣味のひとつが、ラテンダンスのサルサですよね。
一度、軽く踊っている姿を拝見しました。これがビックリ。
華麗な手と腕の動き、長い足のよくわからないステップ、
そして足の上にある腰が前後左右にバイブレーション。
佐々木さんフォー!の世界でした。
佐々木さんの趣味のサルサダンスは本格的ですが、
私の趣味(といえるか)は山登りです。登山とは言えないです。
15年ほど前に、妻の提案で、家族四人で小樽・春香山を登ったのが山登りの始まりです。
とても軽い気持ちでした。水も持たず、手ぶらでいったのですから。暑い日でした。
皆、喉が渇いて、飲み物の自販機がないと腹を立てる始末。
山の中にあるわけがないですが。
以来、毎年札幌近郊の山や、夏休みには利尻山、雌阿寒岳などの山々へ行きました。
4年前の夏、友人二人と一緒に大雪山黒岳からトムラウシ山へ、三泊四日の縦走を経験しました。
(コースは黒岳→北海岳→白雲岳(泊)→忠別岳(泊)→化雲岳→トムラウシ山(泊)→トムラウシ温泉。
余談ですが、この年の7月、トムラウシ山では二人の方が凍死しました。)
私たちは一人約20キログラムの荷を担いで、北海岳、白雲岳を、
雨と霧の中、ひたすら歩き続けました。
日中だというのに夕方のような薄暗さと、8月だというのに初冬のような寒さでした。
翌日もあいにくの天候の中、忠別岳、化雲岳を歩きました。
私はせっかくの縦走なのに、どうしてこんな天候なんだ・・・と、思いながら
日々の自分の悪事を反省し、山の神に懺悔しながら歩いていました。
「熊出没注意!」の看板がありました。雨と霧の中、もしここで熊に出会っても、
とても優しい笑顔で挨拶する気分ではありません。
雲が切れて太陽が少しだけ顔を見せてくれたときもありました。
3日目、トムラウシ山を目指し出発。
念願のトムラウシ山頂では雲の中、まったく何も見えませんでした。
公園に散歩に来ているわけじゃないのだから、
何とか晴れてほしいと思いましたが、だめでした。
4日目、トムラウシ山から下山。中腹付近で空に太陽が輝き始めました。
やっと暖かくなった山道、可愛らしい鳴きウサギに見とれつつ、歩きました。
麓のトムラウシ温泉(新得町)に着いた時は、満足感に浸りました。
大雪山の景色は雨と霧の中で、すべてを見ることは出来ませんでしたが、
その雄大さは実感出来、楽しい経験でした。
そして昨年は妻と二人で、7回山へ行きました。
(いつも私が前を歩かされ、妻は、もし熊が出た時は、
後のことは心配なく、男らしく戦えとのお言葉、熊より怖いのは・・・・。)
7回とも天候に恵まれ、山の神に感謝です。
8月15日昆布岳(往復4時間)、9月4日十勝岳、美瑛岳(往復9時間)、
9月12日定山渓天狗山(往復4時間)、9月24日永山岳(往復9時間)、
25日ニペソツ山(往復9時間)、10月9日ウペペサンケ山(往復9時間)、10日緑岳(往復5時間)
どの山も皆、すばらしく、もう一度いってみたいと思う山でした。
特にニペソツ山頂からの大パノラマは感動もので、頂上にいた方が、
こんなに眺めがいいときは滅多にないよ、と言うほどでした。
遠くの山々は藍色に、近くの山々は青緑色に、手前の山々は薄緑色に、
それぞれが雲の中に浮かんでいました。
山登りの疲れと苦しさを吹き飛ばしてくれる一瞬です。
山の中に入ると、王様のような木、それに従っている木、倒れそうな木、枯れそうな木。
これらの木々は、私達が体験をしたことのない寒さの中を、
常に天空に向かって生きていると思うと、愛しい気持ちが心から沸いてきます。
目にする山々の姿、植物の色彩、耳にする川の流れの音、動物の鳴き声、
風の匂い、そして五感から伝わる全てのものを生きる力に変えて生きていこう、
と喘ぎながら歩いている時に思います。
大雪山の木のように姿勢正しく、凛として、人を愛し、自然を愛し、爽やかに生きる、・・・
そんなことを思う今日この頃です。
不器用な生き方しか出来ませんが、インテリアプランナー協会の皆様、
これからもよろしくお願いいたします。
No.1主義
竹井さんから指名を受けました佐々木義則です。
僕も人から頑固と言われることがあります。
自分の性格に悩むことも多いのですが、こんな部分も
含めて自分なんだと思いこんでいるものだから
周囲の人には迷惑な話ですね(苦笑)
ある人からこんなことを聞かれたことがあります。
「世界で一番高い山を知っていますか?」
これは知っていた。そして次にこう質問された。
「では、世界で二番目に高い山を知っていますか?」
これは知らなかった。次にこんなことも聞かれた。
「日本で一番高い山は?」もちろん知っている。
「では日本で二番目に高い山は?」と質問された。
だがこれも知らない。
知っている人は知っているだろう。
でも多くの人は一番は記憶にあっても二番となると印象が薄いのではないだろうか。
何かの分野、あるいはどこかのエリアで一番になることで
強い印象を残すことができるのだろう。
思い起こせばそういうことはたくさんある。
たとえ1番と2番の差がほんのわずかだとしても
結果的に1番でなければ印象は薄いものだ。
人それぞれに個性がある訳なので誰でも何かで1番に
なっているだろう。
例えばグループの中で一番、料理が得意とかクラスで一番の成績だとか。
札幌で一番だとか、いろいろあるだろう。
自分にも一番と誇れる部分がある。
誇りを持って生きる為にも“No.1”を意識していたいと思う。
話は変わって最近面白い仕事ができた。
ある人から紹介されたクライアントで、これまで面識はなかった。
施主の自宅であるがとても広い。
設計の仕事をしてきた自分であるが、これまで関わった中で
最も大きな家だ。
おそらくこのクライアントであれば著名建築家や高名なデザイナー
でも雇うことだってできただろうと思える。
しかし、独立して1年ちょっとの自分がその仕事を引き受けることになった。
ポートフォリオを渡してはいるものの、自分とクライアントの間の信頼関係は
充分なものとは言えなかった。
この仕事ができたのはクライアントが信頼している人から紹介を受けたことが
大きな要因だと思う。
自分も初めての人と仕事をする時には自分の信頼する人からの紹介であれば
安心感がある。
人との繋がりから生まれた仕事である。今回に限らず全てがそうだ。
一緒に仕事をする人の全てに最初の出会いがある。
最初の出会いが無ければ何も始まらないわけだ。
これからどんな人に出会えるのかとても楽しみだ。
仕事に限らず初めて出会う異性と一生付き合うことになる人が
多いだろう。イヤ、多いのではなく全ての人がそうなんですよね。
この協会の人と出会えたことも自分にとって貴重な財産です。
人との繋がり“LINKS”に感謝。そして“No.1”という誇りを持って
幸せな人生にしたいものだ。
次回このIP LINKSに登場するのは浅利糾史さんです。
浅利さんのユーモアセンスや暖かな人間性がとても好きです。
私のこだわり
札幌芸術の森美術館で「イサム・ノグチ展」が開催されていました。(7/2〜8/28)
イサム・ノグチのパートナーとしても活躍された、石彫家・和泉先生からお誘いを受け、門外不出の「エナジー・ヴォイド」が、美術館前の池のステージに設置される、その現場に立ち会わせていただく幸運に恵まれました。
大型クレーンで空中をゆっくりと移動するエナジー・ヴォイドは、今まさに天女が空から舞い降りる風情で、それはそれは高貴な姿にほのかな色香を醸しだしていた。誕生からずっと、牟礼の庭園美術館の神聖な空間に置かれ、いま初めて札幌の爽やかな空気に触れた喜びにも見えました。
「北海道の白い光(太陽光)と抽象彫刻は実に相性がいいんですよ・・・・」、
これは、据え付けが一段落した時、穏やかな表情でエナジー・ヴォイドを眺めながら、安堵の気持ちからでた「和泉さん」の一言でした。
芸森の空に夕闇が訪れ、気が付くと静寂な空気に包まれ、満月が顔を出した。満月を背に、エナジー・ヴォイドは、漆黒の空間のなかに「凛」として映えていた。
エナジーヴォイドに始まり、提灯「2mのあかり」の設営・夜の照明テスト(エナジー・ヴォイドとサンダーロックの演出照明)等々、その日は、朝早くから夜の11時過ぎまで、和泉先生のうんちくのあるお話をうかがいながら、素晴らしい時間を共有させていただき、とても贅沢な一日でした。
私は、和泉先生とのコラボレーション?を通じて、これまでに多くのことを学ばせていただいた。コラボレーションは、こだわりとこだわりのハーモニーであり、そこから新たな力が湧いてくる。
純粋な「こだわり」からは、大きな刺激を受けます。皆さんにも、是非、色んな人達とコラボレーションされることをお勧めしたい。
追伸
「彫刻は移動することによって進化する」として、イサム・ノグチは作品が移動することを望んでいた。色んな場所や条件、そして何よりも人々との新たの出会いが、彫刻をさらにベストなものへと昇華させてくれるという・・・。
そこからは、作品に対するイサム・ノグチの「こだわり」の一端がうかがい知ることができる。それはまた、彫刻が遊具のように身近なものとして、大人を含む多くの子供達とのふれあいを切望していた、イサム・ノグチの心にも通じるのではないでしょうか。
「自然は神の手に宿る。神の手に勝るモノなし。」
これは、抽象の芸術を極めたイサム・ノグチの生前の言葉だと和泉先生からお聞きした。「抽象の原点は自然にあり・・・」、自然の持つ豊かな想像力に崇高な思いを抱いていたという話は、爽やかな心地にさせてくれます。
ミケランジェロが、「主観は、自然を強圧的に支配する近代的・主観主義的なものでは、全くなくて、自然の本質を尊重して自然の本質の共鳴・協動・共生するもの。」とした精神(古代ギリシャから存在していた実在論的な美学)に重なります。
「芸術美が、人間的なるものの本質に迫る美であるのに対して、自然美は、人間的なるものを越えた、世界合一の美である。」と言われている。
20世紀は、戦争と自然破壊の世紀であった。スタートしたばかりの21世紀も平和崩壊への危機感が募ります。Millennium(正義と幸福と繁栄の黄金時代)を目前にして、活動を閉じた天才の目は、新世紀をどのように思い描いていたのだろうか・・・。
雑感
最近、「君は頑固だから・・・」と、よく指摘されます。それには「頑固ではなくこだわりなんです。」と反論することにしています。
頑固には、独りよがりを強く感じますが、「こだわり」は、自分の哲学であり感性に通じると思っているからです。
スキー・絵画・写真等、私にも趣味と言えるモノが幾つかあります。人生の楽しみとして、長く続けられる趣味が一つでもあれば、それも立派な「こだわり」だと思う。
下手なこだわりは、独善的に陥りやすいものです。その点十分心して、これからも「こだわり」にこだわり続けていきたいものです。
若竹由樹子さん命名の表題IP linksのlinksは・・・環・連鎖・つながり、を意味する言葉linkの複数形ですが、また、互いの心の「絆」を意味します。このシリーズがきっかけとなって、コミュニケーションの輪が広がり、会員同志の絆がさらに深まれば幸いです。
このシリーズに打ってつけの吾人、「佐々木義則さん」です。
フレッシュな楽しい話題を期待して、IP協会の次代を担うホープを指名しました。